本奨学金の特徴として、第一に勿論給付型であり、第二に専門大学院レベルにも関わらず、成績提出や所得証明の必要がない全く独自の選考基準を有しています。日本では学生用ローンも貸与型「奨学金」と呼ばることが一般的ですから、給付型であり、かつ申請要件が殆ど無い仕組みは全国でも非常にユニークです。

ただし、本奨学金には三つ目の特徴があります。それは過去20年間、申請者全員と直接お会いし、対話をしてきたことです。本奨学金の選考は、複数の厳選された専門家が選考委員として、学生のプレゼンテーションを聞き対話を行います。ただそれだけです。これはベンチャー・キャピタルに共通する方法で、例えばスタートアップの未来性を占うに、過去の数字の比重は大きくなくなり、むしろ目の前に立つ創業者（専門家を志す学生も）の可能性に純粋な期待が寄せられるからです。

このような選考基準が、成績がオールAであるとか、過去にどれだけのキャリアや功績があったかなどの基準に匹敵するか、あるいは、時にはそれらを凌駕する物差しとして働くことは、未来にとって非常にクリティカルなポイントです。なぜならば、給付型奨学金とは、未来を担う人への投資に他ならないからです。

創設の2004年当初からユニークな奨学金の取り組みのため地域の新聞（琉球新報、沖縄タイムスなど）に取り上げられてきました。鎌倉フェローシップ・沖縄ロースクール奨学金のノウハウを活用した新たな奨学金も生まれています。

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